無冠の疾走者たち

    ★深夜に読む本、深夜でも読みたい本。
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    至高の瞬間を求めて
    疾駆し続ける男たち

    生江有二
    (角川文庫)
    角川書店/1985 初版1刷/310P
    カバーデザイン:北村一雄

    競輪レーサー、落語の楽屋人生、虹による地震
    予知者、百兆円の埋宝を掘る男。たとえ、異端
    と思われようと、全面否定されようと、自らの
    信ずる「天職」に一生をかけた、8人の男たち
    の感動のドキュメントである。栄光と歓喜は一
    瞬のうちに消え、絶え間なく続く孤独感、不安
    感に駆られながらも、果てしない一筋の道を疾
    走する「力」は何なのか。自らの信念を全うさ
    せることのみが生きる原動力になり得た「男の
    人生」のたくましさ、哀しさをみごとに描き、
    選考委員の大絶賛をあびて、第9回日本ノンフ
    ィクション賞を受賞した力作。

    【目次】
    1 打鐘
    ——地脚屋・力石の引退
     「行け、力石」声援を受け踏みこむ脚に往年
     の爆発力は戻らないのか。熱狂のバンクを呼
     んだ地脚屋・力石岩夫に今、最後の打鐘(ジ
     ャン)が鳴る。

    2 煮こごり
    ——古今亭志ん好・八十歳の楽屋咄
     「名誉なんてどうでもいい。あたしゃ咄尽く
     して死にたいんだ」現代落語に背を向けた落
     語家の異端、古今亭志ん好の燃えてる楽屋人
     生。

    3 業の塾
    ——「伸学社」塾頭入江伸と六百名の戦士たち
     受験戦争を邁進する伸学社に休日はない。名
     門校突破を目指して叱咤する塾頭・入江伸の
     胸中に浮かぶのはいつも〈あの透明感〉であ
     る。

    4 ワイプ・アウト
    ——鵠沼ターザンの波乗り十八年
      ″グレン・フォードに似た男〟が持つ長いサー
     フ・ボードに佐賀和光は驚愕した。今も語り
     伝えられる湘南サーフィン黎明期の光と青春。

    5 赤城黄金郷(エルドラド)
    ——水野家三代の埋蔵金堀り百年
     「—水野家の埋蔵金堀りに四代目はいない。
     私の代で掘りだしますから」三代目水野智之
     が百兆円の埋宝目指し、新たな穴を堀り始め
     た。

    6 北の隧道
    ——総合令・樋口幸三のトンネル人生
     夢の青函トンネルは今、見向きもされぬ長物
     に。  しょっぱい岩盤と17年間向かっていた
     トンネル屋・樋口幸三にとって出口はあるの
     か——。

    7 戦場のサーキット
    ——チューニング屋・吉村秀雄のバイク風雲録
     一介のバイク・チューニング屋・吉村秀雄に、
     巨象ホンダは毎年辛酸をなめてきた。戦場と
     なったレース場に吉村は万感を込めて立つ。

    8 虹
    ——地震前兆虹に賭けた椋平広吉 七〇年の
      観測日誌
     天の橋立上空に出現する地震虹は「幻」と
     断定された。マスコミに、学者たちに翻弄
     された椋平広吉の地震予知研究はしかし、
     今も続く。

    あとがき
    解説:森詠




    状態:三方に軽いヤケ、カバーにスレ・ヨレ・
       小キズ・くもりなど相応の経年感あり。

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